体が柔らかいとは?―“柔軟性”の定義と誤解

“体が柔らかい”の実際の意味(筋肉・腱・関節可動域の違い)
「体が柔らかいって何を指すの?」と聞かれると、まず前屈で手が床につくとか、開脚できるとか、そんなイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。ただ実際には、体の“柔らかさ(柔軟性)”というのは、筋肉・腱・靭帯・関節可動域など複数の要素が絡んでいます。
筋肉や腱は伸び縮みができる性質があり、それらがしなやかであることが“柔らかさ”に寄与します。一方、関節可動域(関節自体がどこまで動けるか)は、骨構造や靭帯・関節包の状態に左右されます。つまり、関節そのものが動く幅(可動域)が十分でも、筋肉や腱が硬いとその可動域を使いこなせないこともあるわけです。
ですから「柔らかさ=可動域が広い」だけでは説明しきれないのです。実際、一部専門家は「柔軟性は筋組織・筋膜・腱・靭帯の滑りや伸びしろを包括する概念」と解説することもあります。※引用元:ストレチックス「ただストレッチすればいいと思っていませんか?」 stretchex.jp
「柔らかさ=可動域が広い」だけではない理由
この誤解が生まれやすいのは、「体が柔らかい=大きく動ける」という視覚的な判断がしやすいためです。でも実際には、「大きく動かす」ことと「スムーズに動かすこと」は別です。筋肉や筋膜のこわばり、癒着、靭帯の硬さなどが、可動域を持て余してしまう原因になることがあります。
例えば、股関節の可動域は広くても、筋肉がガチガチならしゃがもうとすると引っかかりを感じたり、痛みが出たりするかもしれません。そうすると「体は柔らかくない」と感じてしまいがちですが、実は“関節のポテンシャル”自体はあるケースもあるわけです。こうした誤差を理解しておくことが、柔らかさを正しく評価するためには重要になります。
柔らかさの“適度さ”/過度に柔らかすぎるリスク(関節弛緩性など)
では、より柔らかければいいのかと言えば、そう単純でもありません。極端に柔らかすぎると、関節が不安定になりやすい、関節弛緩性(関節がゆるくなる性質)が出やすくなる、筋力が追いつかずケガを招くこともある、という指摘もあります。実際、ストレッチ店のブログでも「柔らかすぎるのは危ないかもしれない」と注意を促している例もあります。※引用元:ストレッチアップ「身体は柔らかい方がいいのか?!」 ストレッチアップ |
つまり、柔らかさには“適度さ”というバランスが大事。どこまで柔らかさを追い求めるかは、年齢や体質、目的(スポーツ/健康/美容など)によって異なることを念頭に置くべきだと言われています。
読者に問いかけ:あなたの体、今どのくらい“柔らかさ”がある?
ここでひとつ、質問してみます。
あなた自身、「体が柔らかい」と感じていますか?前屈すると指先が床につく?開脚がどこまでできる?肩を後ろで組める?あるいは、動きづらさを感じている部分はありませんか?
この記事を読み進める前に、まずは自分の体の “柔らかさ具合” を少し意識してみてください。この後でご紹介する簡単なチェック法やストレッチ法を通じて、「自分の体ってどこが硬いんだろう?」という気づきが得られるはずです。
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